私の世代では
ちょうど親が退職を迎える年代であることが
珍しくありません
私の父親も退職金を受け取り
メガバンクに預けて運用している
典型的なパターンの一人です
先日帰省した際に
その運用について話す機会があって
改めて考えさせられたことがあったので
共有させていただきます
コロナ禍での運用成績
コロナウイルス感染症を通じて
多くの人が運用損を抱えたかもしれません
コロナ禍前に
特に為替ヘッジありで
米国株や債券に投資していた人は
損失が膨らんだ結果になったことでしょう
私の父親も
銀行に任せて運用していたようですが
大きく資産を減らしてしまったそうです
一方で外貨を持っていた場合は
円安で大きく利益が出せたことでしょう
銀行に勧められて
外貨預金をしていた父親は
そちらで利益を出すことができたようです
リスクに備えて資産を分散していることは
さすが銀行だなと感心しました
銀行員からススメ
これからの運用の立て直しで
父親は銀行員から
いろいろアドバイスを受けているようです
そのうちの一つが
いくらかの資産を現金化して
米国株を購入することです
不況を乗り切って株の成長が期待できるので
資産を株に動かしていく方が良いと
アドバイスされたようです
時代の流れによって
ポートフォリオを見直すこと
当たり前のように聞こえますが
果たして本当にそうでしょうか?
銀行にとってのメリット
今回のケースで私が気になったことは
必要以上に資産を動かされているのではないか
という点です
外貨預金をもちつつ、
資産の一部を現金化して、
米国株を購入する
そんなに資産を動かす必要ってあるんでしょうか?
銀行の立場で考えると
1.外貨預金を持たせる
・為替手数料をゲット
・金利を中抜きし続ける(投資家にはほとんど入らない)
2.資産の現金化
・売却手数料をゲット
3.米国株を購入
・円→ドルの為替手数料をゲット
・株式購入手数料をゲット
このような形で
客の資金を動かすだけで
手数料を何重にもゲットすることができます
ただでさえ損失を出しているのに
資産を動かすだけで
これだけ手数料を取られたら
いつになったら利益を出せるようになるのでしょうか?
銀行員は嘘はついていない
このようなケースは
決して珍しいことではないと思います
なにせ、
銀行員は別に嘘をついているわけではないので
特に罪に問われることはありません
時代に合わせて
利益が出やすい運用にかえていくことは
受け入れられる方法でしょう
手数料を差し引いても
利益が出せるのであれば、
の話ですが
私の解答
自分で投資経験がある方なら
このような資産形成の脚を引っ張るような
銀行員と関わる必要はないでしょう
今回のケースで
私だったらどのように運用するか、
答えは簡単です
最初からネット銀行で S/P500に連動する投資信託(為替ヘッジなし)を購入する
これでおしまいです
手数料は信託報酬程度なので
ほとんどかからないに等しいです
私はコロナ前から積み立てていますが
多少株価が下がったにも関わらず
円安の影響を受けて
利益がちゃんとでています
資産を動かすタイミングは一度だけ
資産を大きく動かす必要があるタイミングは
人生で一度だけだと
私は思っています
資産形成期→資産消費期
この切り替えではないでしょうか
老後の資産切り崩し始める時期には
株式の一部を
高配当株や債券に変えて
配当金を受け取ったり
段階的に売却したりといった
選択肢を持つことが必要でしょう
それ以外に資産を動かす場合は
手数料を差し引いても
利益を出せる自信がある時だけだと
私は思います
あなたの資産のパートナーは
本当に味方なのでしょうか?
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